企業向け親子ワーケーションレポート――KDDIアジャイル開発センター株式会社 様

Myoko Workation column

妙高ワーケーションセンター妙高市グリーン・ツーリズム推進協議会)では、2023年11月3日(金・祝)〜5日(日)にかけて、企業を対象とした親子ワーケーションを実施しました。

この事業は、企業が、時間と場所の制約のない多様な働き方の実現や、福利厚生を観点とした家族同伴のワーケーションを推進するにあたり、課題把握等を行うための効果検証を目的に行ったものです。

妙高ワーケーションセンターでは、これまでに長期休みに合わせて、主に個人を対象とした親子ワーケーションを開催してきました。

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今回は、これまでのプログラムを軸に、企業向けの親子ワーケーションを企画し、KDDIアジャイル開発センター株式会社の社員とご家族の皆さん、4家族11名にご参加いただきました。

この記事では、3日間の親子ワーケーションでの様子をはじめ、参加者の皆様からいただいたご感想やお子さんの反応についてお伝えします。

親子ワーケーション1日目

1日目(11/3)はこのようなスケジュールです。

  • 13:20 上越妙高駅 集合
  • 14:00-15:00 アイスブレイク
  • 15:30-17:00 いもり池
  • 17:30 休暇村妙高

まずは、参加者同士で仲良くなっていただくために、国立妙高青少年自然の家にてアイスブレイクを行いました。

また、親御さんが安心してお子さんを預けられるよう、お子さんの活動場所や一緒に活動するスタッフを知っていただくことも目的の1つです。

親御さんもお子さんも、自然と仲良くなって緊張もほぐれた様子でした。

アイスブレイクのあとは、妙高を代表する絶景スポットであるいもり池に移動して地域のネイチャーガイドの方と一緒に自然散策を行いました。

この日は、天候もよく紅葉もちょうど見頃を迎えており、絶好のロケーションの中で妙高の自然に触れていただく機会となりました。

自然散策のあとは、宿泊場所である休暇村妙高に移動しました。妙高に初めて来たという方も多く、妙高の美味しい食事や温泉を楽しんでいただきました。

親子ワーケーション2日目

2日目(11/4)はこのようなスケジュールです。

親御さん

  • 9:30-11:30 ワーク・フリー
  • 12:00-14:00 ランチ交流会
  • 14:30-16:30 ワーク・フリー

お子さん

  • 9:00-11:30 森探検(5歳〜9歳)/託児所にて過ごす(3歳)
  • 12:00-13:00 昼食
  • 13:30-15:30 わくわくランドあらいにて遊ぶ
  • 16:00-16:30 オリジナル米袋づくり

親子

  • 17:30 休暇村妙高

日中は、親御さんが仕事をしたり子どもから離れて一人の時間を過ごしたりと、それぞれの時間を楽しく過ごしていただけるようお子さんと分かれて活動しました。

5歳〜9歳のお子さんには、午前中は日常では味わえない自然体験をしてもらうため、専門のスタッフと一緒に国立妙高青少年自然の家にて森探検を行いました。

お子さん同士は初対面でしたが、すぐにお友達となり、みんなで落ち葉やススキを集めたり、葉っぱや木を観察したりしながら、自分たちで遊びを見つけている様子が印象的でした。

3歳のお子さんは、小さいお子さんでも安心して預けられるよう、NPO法人ゆめきゃんぱすに依頼し、ハートランド妙高にて託児所を開設しました。

午後からは、お子さん全員でわくわくランドあらいに移動しました。ただ遊ぶだけでなく、妙高の自然や文化を楽しく学ぶこともできる青少年学習施設です。市外の方でもお子さんを連れてワーケーションに訪れた際に無料で利用できます。

地域の子どもたちに混ざって、室内アスレチックやおもちゃで遊びました。

身体を動かして遊んだ後は、ハートランド妙高に移動して、オリジナルの米袋づくりをしました。

妙高産の美味しいお米をお土産に持ち帰っていただくために、市内にある米ファーム斐太の新米を米袋に詰めて、自由にデザインしてもらいました。

お米の品種は、粒が大きく、ツヤのある美しい炊きあがりが特徴の「にじのきらめき」です。

親御さんは、MYOKO BASE CAMPのコワーキングスペースを利用しました。土曜日でしたが、参加者のみなさん稼働日を入れ替え、業務として参加されていました。一緒に同伴されたご家族は、本を読むなど、それぞれ自己研鑽の時間として過ごされていたようでした。

「自然豊かなロケーションがすぐそばにあり、ワークの合間に気軽にリフレッシュ出来るのが良かった」との声がありました。

昼食は、妙高高原のペンション「空飛ブウサギ」にて、妙高ならではの食材を使用した七五三御膳をいただきながら、地元企業や市職員の方もお招きして、ランチ交流会を行いました。

地域の事業者やNPO法人にも参加していただき、地域課題にも触れながら、理想的な働き方や、親子ワーケーションなどについて意見交換を行ないました。

交流会後は、再びMYOKO BASE CAMPに戻り、ワークタイムとしました。

夕方になり、お子さんと合流すると、拾った葉っぱやススキを親御さんに見せたり、今日の出来事を楽しそうに話したりする様子が見られました。

親子ワーケーション3日目

3日目(11/5)はこのようなスケジュールです。

お子さん

  • 9:00 エコ染め体験
  • 10:30 笹寿司づくり

親御さん

  • 9:00-12:00 ワーク・フリー

親子

  • 12:00 昼食
  • 13:00 感想・振り返り
  • 14:00 ハートランド妙高 出発

最終日は、妙高ワーケーションセンターの拠点であるハートランド妙高での活動です。

午前中は、お子さんと親御さんが分かれての活動を予定していましたが、3歳のお子さんがいたこともあり、親御さんにもお手伝いいただきました。

エコ染め体験は、市内にある有名なとん汁専門店「とん汁の店 たちばな」からいただいた玉ねぎの皮を使ったエコな染物体験です。

お子さん達には匂いや色の違いを観察しながら、輪ゴムを使って自由にデザインしてもらいました。模様がひとりひとり全く違っていて、世界に一つだけのオリジナルハンカチが完成しました。

エコ染め体験のあとは、皆さんに郷土料理を味わっていただくために、地元のお母さん達と一緒に笹寿司づくりを行いました。

笹の折り方を教えてもらい、ご飯と具材をのせたら完成です。郷土料理のたけのこ汁と一緒にいただきました。

昼食のあとは、皆さんからの感想発表のほか、振り返りとして3日間の様子をまとめた動画をご覧いただきました。

参加者のみなさまからいただいた声

参加者同士でのコミュニケーションや交流について

  • 同じ会社とはいえ、普段は別々の仕事をしているメンバーだったので、ワーケーションに参加したことで仲良くなり、今後も交流が増えることが期待できて良かったです。
  • 大人同士というより子ども同士がすぐに仲良くなり、子どもを通して他メンバーとも交流を図ることができました。

親御さんからみたお子さんの反応や参加前後での変化について

  • おそらく普段体験することのない自然でのアクティビティに加え、新しい友達が出来たことが嬉しかったようです。
  • 自立心が育ったように思います。

全体を通してご意見・ご感想など

  • 地域の方との交流が持てたことで、ワーケーションの活用について深く考えることが出来て、大変学びが多かったです。将来的には、学校同士の連携ができて、平日に学校公認で地域の小学校に参加することができたら、子どもにとってとても良い経験になると思います。
  • ワークの環境がしっかりと作られていたのでテレワークには不安を一切感じませんでした。当社のメンバーは共働きも多く、もう少しワークの時間を増やせるとよいと感じました。

今回の親子ワーケーションを通して、思ったこと・感じたこと

私たちが取り組む親子ワーケーションは、「親御さんが、仕事は普段通りにできる」ことを大切にしています。

今回の企業向けの親子ワーケーションでは、3歳のお子さんを受け入れる試みは初めてだったこともあり、ワークの時間がどうしても短くなってしまったことが課題としてありました。

今後も、参加者の皆さんからフィードバックしていただいた内容を参考に改善しながら取り組んでまいります。

親御さんたちの快適なテレワークはもちろんのこと、テレワークに限らず、子どもから離れて一人の時間をゆっくりと過ごすなど、普段、仕事と子育ての両立にがんばっていらっしゃる皆さんにとって、よりよいワーケーションの環境を提供していきたいと思います。

改めましてご参加いただきました皆様、ご協力いただきました関係者の皆様、本当にありがとうございました。

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