ワーケーションとは?──4つの目的と意味
Myoko Workation column
妙高ワーケーションセンター ワーケーションコーディネーターの竹内義晴です。
ワーケーションは、一般的に「ワークとバケーションの組み合わせ」といわれています。しかし、改めて「ワーケーションとは何か?」を考えたとき、具体的にイメージできるでしょうか?
前回のワーケーション市場を分析して分かった理想と現実、そして、方向性では、ワーケーション市場が抱える課題について見てきました。一般的に言われている自然や食、温泉といった「観光」文脈のワーケーションもたしかに魅力的ではあるものの、上司や同僚、仕事関係者、パートナー、家族のことを考えると、なかなか行動に移しにくい……というお話でした。
また、このような働き方ができるのは、働く時間や場所の裁量がある、経営者やフリーランサーなど、全労働人口の5%にあたる限られた人たちが中心で、企業で働いていると、なかなかやりにくいのが課題です。
そこで、この記事では、ワーケーションの目的や価値について改めて触れながら、「そもそも、ワーケーションとは何か?」について見ていきます。
ワーケーションとは?「4つの意味」をつけてみた
ワーケーションが、「ワーク(仕事)」と「バケーション(休暇)」の組み合わせで、それを利用する人が「企業」と「個人」と考えたとき、その目的を4つに分類することができます。
それが次の図です。それぞれについて見ていきましょう。
Work Education「企業×仕事」
1つ目は「企業×仕事」の領域です。ここでは「社員の人材育成」と意味づけることができます。
企業研修といえば、会議室で行われるのが一般的ですが、「地域ならでは」の体験によって、仕事に活かせるような研修型プログラムがあると、ワーケーションとは企業にとって「人材への投資」とみることができます。
Work Relaxation「企業×休暇」
2つ目は「企業×休暇」の領域です。ここでは「社員の癒し」と意味づけることができます。
2015年12月、ビジネスシーンではストレスチェック制度が義務化されました。それだけ、ビジネスシーンはストレスを抱えている人が多いといえます。
また、近年は、従業員の活力向上や生産性の向上など組織の活性化をもたらし、結果的に業績向上や株価向上につながるとして、健康経営の重要性がうたわれるようになりました。
ストレス改善に効果があるプログラムがあれば、ワーケーションとは、社員への「健康投資」と見ることができます。
Work Concentration「個人×仕事」
3つ目は「個人×仕事」の領域です。ここでは「仕事の集中」と意味づけることができます。
コロナ禍の拡がりによって一気に広まったテレワーク。都市部では在宅勤務を経験された方も多いのではないでしょうか。
一方で、仕事とプライベートが混在する毎日に、「たまには環境が異なる場所で、集中して仕事がしたい」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
ワーケーションに「集中」という意味をつけることで、ワーケーションとは「気分を変えて、集中して仕事がする」機会ととらえることができます。
Work Motivation「個人×休暇」
4つ目は「個人×休暇」の領域です。ここでは「仕事の楽しさ」と意味づけることができます。
コロナ禍によってテレワークが拡がったいま、いままでは夢物語だった「会社は都市部で、地方に住む」「住まいは都市部で、地方で複業」といった、多様な働き方が現実味を帯びてきました。
このように、ワーケーションを「自分らしい働き方の実現」と考えると、ワーケーションとは「仕事による充実感を得る手段」と考えることができそうです。
ワーケーションとは「働き方、学び方の多様化」
このように、ワーケーションを「仕事」と「休暇」、それを利用する人を「企業」と「個人」と考えたとき、ワーケーションには、さまざまな目的や意味をつけることができます。
つまり、ワーケーションとは、「働き方、学び方の多様化」ということができます。
「ワークとバケーションの組み合わせ」と考えるよりも、このように具体的にしたほうが、「ワーケーションとはなにか?」を理解することができそうです。
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