第5回 新潟県妙高市 春休み親子ワーケーションレポート──「妙高が子どもにとって特別な記憶になった」

Myoko Workation column

妙高ワーケーションセンターでは、2024年3月31日(日)〜4月2日(火)に、5回目となる「春休み親子ワーケーション」を開催しました。今回は、ありがたいことに募集人数を超える多数の申込があったことから、可能な限り増枠し、過去最多となる親子12組29名にご参加いただきました。

この記事では、3日間の親子ワーケーションでの様子をはじめ、参加者の皆様からいただいたご感想やお子さんの反応についてお伝えします。

春休み親子ワーケーション 1日目

1日目(3/31)はこのようなスケジュールです。

  • 14:00 国立妙高青少年自然の家 集合
  • 14:00~16:00 国立妙高青少年自然の家にてオリエンテーション、アイスブレイク
  • 16:20~16:50 妙高高原ビジターセンター 見学
  • 17:00 各宿へチェックイン
  • 18:30~ 夕食(夕食後はフリータイム)

今回の参加者は、12組中6組が初参加、6組がリピーターでした。冬の妙高には初めて来たという方も多く、上越妙高駅からバスで移動中、会場に近づくにつれて「思ったよりも雪がある!」と驚く声も聞かれました。

会場である国立妙高青少年自然の家では、まずは、参加者同士の交流を深めるため、国立妙高青少年自然の家の志賀さん、成清さんにご協力いただき、アイスブレイクを行いました。前半は、楽しいゲームを通して、お子さんたちもいつの間にか緊張がほぐれ、自然と仲良くなったようです。

後半は、チームに分かれて、紙に書いてあるポイントを探しながら、国立妙高青少年自然の家の館内をまわる「館内フォトビンゴ」を行いました。本プログラムの2日目は、親御さんとお子さんの活動が分かれます。親御さんが、お子さんを安心して預けられるよう、楽しく館内をまわりながら、活動場所やお子さんと一緒に活動するスタッフを知っていただく機会としました。

国立妙高青少年自然の家を出発して、妙高高原ビジターセンターに移動しました。妙高の自然が学べる展示室を見学したあと、お子さんたちはさっそく外で雪遊びをしていました。

また、妙高高原ビジターセンターは、2日目のワークスペースである「MYOKO BASE CAMP」と隣接しています。ここでは、お子さんたちに親御さんがどんな場所で働くのかを知っていただく機会としました。

妙高高原ビジターセンターを出発して、それぞれの宿へ移動しました。今回は増枠に伴い、池の平にあるペンション「ロッジ遊山」と「シルバー音羽」の2つの宿をご用意しました。

どちらの宿も、みなさんが快適に過ごせるようにと貸切にしていただき、「ご飯も美味しく、温かみがある雰囲気でとてもリラックスできた」「子どもがまるで自分の家のようにのびのびしていた」との声がありました。

春休み親子ワーケーション 2日目

2日目(4/1)はこのようなスケジュールです。

親御さん

  • 9:00~12:00 MYOKO BASE CAMPにてワークタイム
  • 12:00~13:00 NAGOMI CAFEで昼食
  • 13:00~17:00 ワークタイム

お子さん

  • 9:00~12:00 国立妙高青少年自然の家にて雪上体験
  • 12:30~13:30 昼食
  • 13:30~16:30 室内プログラム

親子

  • 18:30~ 夕食
  • 19:30~ 交流会(大人のみ)

妙高 親子ワーケーションの特徴は、日中、親御さんとお子さんの活動が分かれるため、親御さんが「通常の業務を、ふだんと変わらず行うことができる」点にあります。特に今回は、過去に開催した親子ワーケーション以上に、親御さんが通常の業務が行えるよう、9時~17時のワークタイムを確保しました。

親御さんは、妙高市テレワーク研修交流施設「MYOKO BASE CAMP」に移動し、それぞれの仕事をされていました。多くが、普段から在宅でお仕事されている方でしたが「景色もよく、いつもと違う環境で快適だった」「久しぶりに家事や家の様子が一切目に入らない形で仕事ができ、とても集中できた」との声がありました。

お子さんは、国立妙高青少年自然の家にて活動しました。まずは、メインのプログラムである雪上での体験です。今年は、3月に入ってから降雪が多かったこともあり、心配していた雪遊びも予定どおり実施することができました。

落ちている木の実や、雪が融けた地面から生えている植物を観察しながら、雪の上をどんどん歩いていきます。お子さんたちは、足が埋まってしまいそうな深雪の谷にも挑戦しましたが、友達同士で助け合ったり、小さい子の手を引いて一緒に歩いたりする姿がとても印象的でした。

昼食は、施設内にある食堂でそれぞれ好きなメニューを選び、美味しくいただきました。

午後は、室内での活動です。走ったり、ドッジボールをしたり、みんなで思いっきり体を動かして遊びました。

最後は、お父さん、お母さんに今日楽しかったことやメッセージを書いて、手作りのフォトフレームづくりをしました。

宿に戻り、親子そろって夕食を済ませた後、私たち運営側も混ざって大人だけでの交流会を行いました。

今回は、お子さんの安全面も考慮して、全員での交流会ではなく各宿に分かれて行いました。それぞれ親御さん同士で会話を楽しんだり、私たち運営側もいろんなお話をお伺いしたりと、生の声を直接聞ける貴重な機会となりました。

「同じ境遇の親御さんたちと交流できて、リフレッシュできた」「宿が分かれたことでお話しできなかったご家族もいましたが、親同士も色々情報交換できて有意義な時間だった」との声がありました。

春休み親子ワーケーション 3日目

3日目(4/2)はこのようなスケジュールです。

親御さん

  • 9:00~12:00 ハートランド妙高にてワークタイム

お子さん

  • 9:00~12:00 国立妙高青少年自然の家にて雪上体験

親子

  • 12:30~13:30 国立妙高青少年自然の家にて昼食
  • 13:30~14:30 振り返り
  • 14:30~ 解散

最終日も、午前中は親子分かれての活動です。親御さんは、妙高ワーケーションセンターの拠点でもある「ハートランド妙高」に移動し、それぞれの仕事時間としました。

お子さんは、2日目同様に国立妙高青少年自然の家に移動し、雪上での体験を行いました。この日は暑いほどに天気が良く、みんなでそり遊びをしたり、雪合戦やかまくらをつくったりして遊びました。

雪でたくさん遊んだ後は、親子そろって施設内にある食堂で昼食をいただきました。

最後に、参加者や国立妙高青少年自然の家の皆さん、運営スタッフも含め、全員で集まって、振り返りを行いました。

お子さんたちが親御さんと離れている間、どんな活動をしていたのかを知っていただくために、3日間の様子をまとめた動画をご覧いただきました。

参加者のみなさんからも「親は昼間は仕事しているだけなのに、子供達と一緒に妙高を満喫した共有体験記憶になるので、非常に良かった」との声もあり、自宅に戻ってからもご家族と一緒に動画を見てくださった方もいらっしゃいました。

参加者のみなさまからいただいた声

ここからは、参加者のみなさんからいただきましたご感想(抜粋)をご紹介します。

お子様のご感想や参加後の変化について

  • 「大親友」「相棒」と呼べる子と出会えたようで、2日目に自然の家で1日過ごしてからは、ずっと2人で遊んでおり、お風呂も一緒に入っていました。
  • 帰る時、みんなと別れるのが寂しくて泣いていました。お友達いっぱいできたって弟やパパに自慢してました!
  • 普段の生活と「違う場所」があり、いろんな人がいろんなところに住んでいる、ということがわかってきているなと感じます。またいつかどこかで会おうねっていう感覚、大事かなって思ってます。
  • 帰りの新幹線の中でも「また遊ぼうね」と約束し、急に悲しくなったようで、泣いていました。
  • 前回参加時よりも自然の家で体験したことを沢山話せるようになり、成長を感じました。本人は、また絶対行くと張り切っています。
  • 様々な年代のお子さんと一緒に過ごせて楽しかったようです。

全体を通してご意見・ご感想など

  • 昼間は大自然と自然の家、そして宿で寝ている間以外は、子供同士を中心にずっと遊べる贅沢は、子どもにとって本当に貴重だなと感じました。あの宿の広さで皆の親もいるからこそできる自由な空間・時間は本当に貴重だったと感じています。何よりも、子供達がこれだけ仲良くなる、泣くまで別れを寂しがる機会は、本当に他にはなく、今回、ますます子供達にとって、妙高が特別な記憶になっているように思います。
  • 2回目参加すると、よりふるさと感が生まれます。全体的にちょうどよく、とても参加しやすく思います。スタッフの皆さまがフレンドリーで信頼でき、安心して預けることができました。
  • オプションで大人だけのワークショップ体験があっても面白いかもと思いました。
  • 別の宿の方とは交流が少なかったのが少し残念でしたが、全体的にはとても満足です。子どもたちは思いっきり遊べ、私もしっかり仕事ができました。

今回の親子ワーケーションを通して、思ったこと・感じたこと

まず、今回の春休み親子ワーケーションでは、増枠により過去最多となる皆さんにご参加いただいたことが大きな成果です。人数が増えたことでご不便をおかけすることもあったかと思いますが、ご参加いただきました皆様、ご協力いただきました関係者の皆様、本当にありがとうございました。

また、妙高の親子ワーケーションを選んだ理由として多く挙げられたのは、私たちが重視しているポイントである「親と子が分離されている」ことでした。やはり、いかに「親御さんが、仕事は普段通りにできる」かを大切にしていきたいと改めて感じました。

そして、リピートしてご参加いただいている皆さんは、「子どもが参加したがった」「妙高での夏の体験が楽しかった」「子どもに「次、妙高にはいつ行けるの?」と何度も聞かれていたことが一番」などが挙げられており、「妙高=お友達に会えるところ、ワーケーションで行く場所」など、お子さんたちの記憶に楽しい思い出として残っているのが、私たち運営側としても大変嬉しく思いました。

親子ワーケーションの今後について

妙高ワーケーションセンターでは、親子ワーケーションの新しい企画として、お子様が日中に妙高市内の保育園や小学校に通えることを検討しております。

今回、参加者の皆さんに「もし、保育園や小学校に通えることが可能となった場合、利用したいと思いますか?」とお伺いしたところ、ほとんどの方から「利用したい」との声が挙がりました。

利用したい期間と全体の滞在期間については、仕事の都合や金銭面、時期などの理由でさまざまな意見が挙がりましたが、やはり関心を持っている方が多く、私たちとしても前向きに検討していきたいと考えています。

次回は、夏休みに開催を予定しております。ご興味のある方は、ぜひご参加お待ちしております!

ワーケーションの企画、ご相談ください

妙高ワーケーションセンターでは、大人から子供まで参加できるワーケーションを企画しております。企業単位や学校単位など、柔軟に企画いたします。お気軽にお問い合わせください。まずはお問い合わせフォームから。