妙高 夏休み親子ワーケーションレポート――大人も子どもも新たな「出会い」の場に
Myoko Workation column
妙高ワーケーションセンターでは、2023年8月6日(日)〜8日(火)にかけて「妙高 夏休み親子ワーケーション〜大人も子どもも充実の3日間~」を開催しました。
この親子ワーケーションは、これまで2022年3月より長期休みに合わせて開催してきました。4回目となる今回は、親御さん7名、4歳〜11歳のお子さん8名の計17名にご参加いただきました。
この記事では、3日間の親子ワーケーションでの様子をはじめ、参加者の皆様からいただいたご感想やお子さんの反応についてお伝えします。
親子ワーケーション 1日目
1日目(8/6)はこのようなスケジュールです。
- 13:20 上越妙高駅集合
- 14:00~16:00 国立妙高青少年自然の家にてオリエンテーション、アイスブレイク
- 16:30~16:50 いもり池
- 17:00 ペンション山ぶどうチェックイン
- 17:30~18:30 ホテル太閤にてお風呂
- 18:30~ 夕食(夕食後はフリータイム)
1日目のテーマは、3日間の滞在を楽しく過ごしていただくために、「参加者のみなさん同士が仲良くなること」です。
参加者の中には、他地域の親子ワーケーションでお会いしたことがある方もいらっしゃいましたが、初対面の方がほとんどのため、まずは、国立妙高青少年自然の家にてアイスブレイクを行いました。
他のご家族との交流を深めることはもちろんですが、親御さんに安心してお子さんを預けていただくために、お子さんの活動場所がどんな施設なのか、どんなスタッフと活動するのかを知っていただくことも目的の1つです。
今回は、国立妙高青少年自然の家の桑山さん、成清さんにご協力いただき、初めて会うお子さんや親御さん同士の緊張をほぐし、関係を構築するためにさまざまなゲームを行いました。
最初は緊張気味だった皆さんも、終始楽しそうな様子でお子さんたちもすっかり仲良くなったようです。
国立妙高青少年自然の家を出発して、妙高市の代表的な観光スポット「いもり池」に立ち寄ったあと、宿泊場所である「ペンション山ぶどう」に向かいました。
ペンション山ぶどうは、オーナーさんご夫婦が温かく迎えてくれるアットホームなお宿です。お庭や室内にも遊具がたくさんあって、飽きることなく遊べるので小さいお子さんでも安心です。
今回のお風呂は、せっかく温泉が有名な妙高にお越しいただいているので、大きなお風呂で温泉を楽しんでいただきたいと思い、ホテル太閤を利用しました。
露天風呂からの眺めも絶景で、「リフレッシュできた」「子どもが友達と一緒に温泉に入れて喜んでいた」との声がありました。
入浴後は、宿に戻って、オーナーさんご夫婦手作りの夕食をみんなでいただきました。「どれも美味しくて、田舎ならではのおもてなしを感じられた」といった声がありました。
親子ワーケーション 2日目
2日目(8/7)はこのようなスケジュールです。
親御さん
- 9:00~17:00 MYOKO BASE CAMPにてワーク
お子さん
- 9:00~15:00 国立妙高青少年自然の家にて源流探検・森探検
- 15:30~16:30 木の実を使ったリースづくり
親子
- 17:30~18:30 ホテル太閤にてお風呂
- 18:30~19:30 夕食
- 19:30~19:50 地域の花火大会
- 20:00~21:00 交流会(大人のみ)
お子さんたちは早起きして、宿のお母さんと一緒にパンづくりを楽しみました。自分の好きな形をつくって、朝食にはみんなで焼きたてのパンをいただきました。
日中は、親御さんが快適な環境で仕事に集中できるよう、お子さんと分かれて活動しました。
親御さんは、お子さんを見送ったあと、MYOKO BASE CAMPに移動しました。ポータブルモニターを持参している方もいらっしゃって、それぞれ日常の業務を集中して行っていました。
親御さんからは「充実した施設で働きやすかった」「集中できる環境で快適だった」などといったご感想をいただきました。
昼食は、施設内にあるNAGOMI CAFE MYOKOにて、地元産の食材を使ったメニューをいただきました。
冷やし豆乳坦々うどん
お子さんは、国立妙高青少年自然の家に移動して、1日目に引き続き、桑山さん、成清さんと一緒に活動しました。
午前のプログラムは、森の中に入ってさまざまなゲームを行いました。
お子さんたちは、虫を見つけたり、木登りしたり、不思議な葉っぱを見つけたりと、一人ひとり興味を持つものが違っていて、遊びの中にもたくさんの学びがあったようです。
昼食は、国立妙高青少年自然の家の食堂でみんなで一緒にいただきました。
午後のプログラムは、上流に向かって沢を登っていく源流探検を行いました。
源流とは、その名の通り「川の源」。水がちょろちょろとわき出ている「川の原点」です。このプログラムでは、川の原点を目指して沢の中をジャバジャバと歩いてさかのぼっていきます。
まさしく都会では味わえない妙高ならではの体験です。
この日は30℃を超える真夏日でしたが、川の水は冷たく、最初は「つめたい」「濡れたくない」といっていたお子さんたちも、次第に慣れてくると水の中にいる生き物を探したり、膝ぐらいまでの深さがある場所を進んだり、小さなトンネルをくぐったりと、果敢に挑戦する姿が見られました。
お子さんからの感想でも「一番楽しかった」との声が多く、印象に残る体験になったようです。
大自然の中でたくさん遊んだあとは、宿に戻ってリースづくりです。
宿のお父さんに教わりながら、木の実やドライフラワーなど自然の素材を使って、オリジナルのリースをつくりました。
夕方は、仕事を終えた親御さんと合流し、1日目と同様にホテル太閤で温泉を楽しみました。
この日は、宿のオーナーさんに「今日は地域のお祭りがある」と教えていただき、夕食のあとにみんなで花火を見に行きました。
間近で上がる花火の迫力に、「都会ではなかなか見られない景色」「こんな近くで見られて嬉しい」など、みなさんからも大きな歓声が上がりました。
夜は、大人だけでお酒も交えつつ、交流会を行いました。
お子さんたちの交流はもちろんですが、親御さん同士の交流も大切にしたいと思っています。
このように、普段、仕事と子育ての両立をがんばっていらっしゃる同じ境遇のみなさんが交流できるのは、親子ワーケーションならではの醍醐味だと思いますし、少しでもリフレッシュできる時間にしてほしいなぁと思っています。
実際に参加者のみなさんからも「他の方とお話しすることで刺激を受け、私自身も意欲が湧いた」「オフの時間が充実してリフレッシュできた」との声がありました。
そして、私たち運営側にとっても、普段の働き方やお子さんとの過ごし方など、直接の声を聞ける大事な機会となりました。
親子ワーケーション 3日目
3日目(8/8)はこのようなスケジュールです。
親御さん
- 9:00~12:00 ハートランド妙高にてワーク
お子さん
- 9:00~10:00 トマト・トウモロコシの収穫体験
- 10:00~11:30 エコ染め体験
親子
- 12:00~13:00 昼食
- 13:00~14:00 感想・振り返り
- 14:30~15:00 道の駅あらいにてお買い物
- 15:30 上越妙高駅にて解散
最終日は、妙高ワーケーションセンターの拠点であるハートランド妙高での活動です。最終日のテーマは、「地域を知ってもらうこと」です。
親御さんは、午前中は2日目同様に業務時間としました。
お子さんは、地域の農家さんと一緒にトマトとトウモロコシの収穫体験をしました。
いつも食べているトマトやトウモロコシを畑で見るのは初めてという子もいたようで、普段はなかなかできない貴重な機会となりました。
採ったばかりの新鮮なトマトの美味しさは、格別だったようです。トウモロコシは、施設に戻って昼食用に準備しました。
次に、エコ染め体験を行いました。エコ染め体験とは、妙高市内にある有名なとん汁専門店「とん汁の店 たちばな」さんからいただいた玉ねぎの皮を使って染物を行う独自のプログラムです。
普段は、そのままゴミとなってしまう大量の玉ねぎの皮を再利用したエコな染物体験です。
模様は、輪ゴムを使って自由にデザインします。
お子さんたちには、色や模様の違いを楽しみながら、2枚のハンカチをそれぞれ染めてもらいました。
親子揃っての昼食は、今回特別に「とん汁の店 たちばな」さんのとん汁をご用意しました。妙高産のお米でつくったおにぎりや妙高産きゅうりの和え物も大好評でした。
午後は、参加者のみなさん、国立妙高青少年自然の家の桑山さん、成清さん、妙高市役所のみなさんにお集まりいただき、振り返りを行いました。
参加者のみなさんからの感想発表では、「源流探検が楽しかった」「楽しそうに過ごす子どもの姿が見れた」「子どもの成長が感じられた」などの声がありました。
最後には、3日間の様子をまとめた動画をご覧いただきました。
参加者のみなさまからいただいた声
ここからは、参加者のみなさんからいただきましたご感想(抜粋)をご紹介します。
親御さんからみたお子さんの反応
- 毎回、子どもたちの仲良くなるスピードには本当にびっくりさせられています。間近で花火も見られ、友達と一緒に温泉も入れ、「次はいつ?」とさらに楽しみができたようです。
- 都会ではできない経験をさせてもらい、家に帰っても動画をみて家族に自慢しています。
とても楽しんで参加していていて、自然の家でのプログラムはもちろんですが、ペンションでの遊びや体験も生き生きとしていました。 - 同年代のお子さんが多かったこともあり、楽しい思い出になったようです。
全体を通してご意見・ご感想など
- 最高に楽しかったですし、他の参加者の皆さんとお話しすることで刺激を受けました。大人も子供も満足しています。
- 親同士も交流することができ、オフの時間が充実して私自身もリフレッシュできました。
- 少し年齢の幅があるため、上の年齢の子はもう少しチャレンジできるものなど、分かれたアクティビティがあったら嬉しいです。
- いろんな地域に行きますが、子どもたちのアクティビティの濃さと親のワーク時間量は、今のところ妙高が一番だと思っています。
今回の親子ワーケーションを通して、思ったこと・感じたこと
妙高市では、記録的な猛暑が続いており、この3日間も例年にない予想外の暑さとなりましたが、ご参加いただきました皆様、ご協力いただきました関係者の皆様、本当にありがとうございました。
私たちが取り組む親子ワーケーションは、「親御さんが、仕事は普段通りにできる」ことを大切にしています。
ただ、仕事をするだけでなく、場所を変えることで気分が変わったり、リラックスしたり、社外の方といろんな話をすることで、新たな発見や気付きが生まれることもあると思います。
お子さんも、新しいお友だちと出会ったり、自然体験をしたり、さまざまな刺激を受ける機会になると思います。
親子ワーケーションは、親御さんにとってもお子さんにとっても、普段の生活にはない「新たな出会い」の場であると改めて感じました。
親子ワーケーションの今後について
今回で4回目となりますが、皆様からフィードバックしていただいた内容を参考に、都度改善を重ねています。回を重ねるたびに、地域の中での協力関係も進み、理解が深まっているように感じます。
今後は、長期休みに限らず、平日でもこのような機会をつくっていきたいと思っています。
また、対象を個人から企業へと拡大していきたいと考えています。
企業では「家族の理解が課題」で、なかなかワーケーションを取り入れられない場合も、親子ワーケーションを福利厚生として利用するなど、企業のみなさまの困りごとや希望をお伺いしたうえで、コーディネートすることも可能です。
妙高でのワーケーションをご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
ワーケーションの企画、ご相談ください