ワーケーションに期待する目的は?――一緒くたには語れない「仕事×休暇」4つのタイプ

Myoko Workation column

ワーケーションコーディネーターの竹内義晴です。

このサイトにご来訪いただいたということは、きっとワーケーションにご関心がおありなのではないかと思います。

ワーケーションは、ワーク(Work)とバケーション(Vacation)を組み合わせた造語で、「仕事をしながら、休暇も楽しむ」「リゾートで仕事をする」「旅をしながら仕事をする」など、新しい働き方として注目を集めています。

特に、2020年の春に広がった新型コロナウイルス感染症により、多くの企業やビジネスパーソンにテレワークが浸透。「会社ではなくても仕事ができる」働き方が広がったことも、ワーケーションが注目を集めるきっかけになりました。

一方、これまで「仕事は会社で、休暇はプライベートで」という働き方をしてきた多くのビジネスパーソンにとって、「本当に、仕事と休暇を一緒に楽しむことができるのか?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないかと思います。

また、「ワーケーションにはどんな形があるのか」がハッキリしていないと、「何のためにワーケーションに行くのか?」という目的や理想が描きにくいものです。

そこで、この記事ではワーケーションを「4つのタイプ」に分類し、ワーケーションのさまざまな形を探ります。ワーケーションの目的や理想を考えるきっかけにしていただければ幸いです。

定義があいまいな「ワーケーション」

まず、ワーケーションを「仕事× 休暇」と考えたとき、どのようなイメージを抱くでしょうか。

  • 観光など休暇が中心で、その合間に仕事をする。
  • 仕事が中心で、その合間に休暇を楽しむ

など、いくつかの状況が思い浮かぶのではないでしょうか。

また、ワーケーションを行う人が、「個人なのか」それとも「企業なのか」を考えても、その目的やイメージは異なるかもしれません。個人なら、比較的自由に仕事をしたり、休暇を楽しんだりできるかもしれませんし、企業で働いている人たちがワーケーションを行うとしたら、会社の許可などが必要そうです

このように、一言で「ワーケーション」といっても、その目的や対象はさまざまであることがお分かりいただけると思います。現状は、これらを一緒くたに「ワーケーション」と呼んでいるため、その定義があいまいです。

4つの属性にみるワーケーションの目的

そこで、ワーケーションを「仕事と休暇」「個人と企業」の軸に分けて、それぞれの「タイプの特徴」を考えてみました。

休暇+個人タイプ

一つ目は、「休暇+個人タイプ」です。

このタイプは、比較的自由に動ける自由人です。ワーケーションの目的は「旅をしながら働く」といった理想の働き方を実現することで、いわゆる「フリーランスのノマドワーカー」のようなタイプです。

仕事+個人タイプ

2つ目は、「個人+仕事タイプ」です。

このタイプは、生活の中心が仕事で、仕事をしているときが楽しいと思っています。「仕事が、それとも、プライベートか」のように普段の生活を分けるよりも、日常的に仕事のことを考えるのが好きです。

仕事に対しては自立しており、ワーケーションには「集中できる環境」を求めています。

一方で、仕事だけでは面白くないので、仕事の合間、気分転換に自然の中を散歩したり、畑仕事をしたりしながら、「息抜きもしつつ、仕事もする」といった目的や働き方を理想としています。

休暇+企業タイプ

3つ目は、「休暇+企業タイプ」です。

このタイプは、ワーケーションを「企業の福利厚生」のような形で関わりたいと思っています。普段、仕事に一生懸命に関わっている分、「社員をリラックスさせたい」「社員のストレスを改善したい」のように考えています。

一昔前に多くの企業で行われていた、「社員旅行」のようなイメージに近いかもしれません。一方、ただの旅行では面白くないし、社員も参加してくれません。

会社として関わるなら、多くの人に参加してほしい。そのためには、何かしらの目的が必要。社員間のコミュニケーションやレクリエーション、アクティビティ、ストレス改善、マインドフルネスなど、普段、会社ではなかなかできない体験を社員にしてもらうことで、社員に「楽しく働いてほしい」と思っています。

仕事+企業タイプ

4つ目は、「仕事+企業タイプ」です。

このタイプは、ワーケーションを「仕事の延長」だと考えていて、「社員の人材育成になるといいな」「成長してほしいな」「いい環境で、集中して働いてほしいな」のように考えています。

たとえば、かつての右肩上がりの時代と違って、現代のビジネスシーンは先行きが不透明です。未来がどうなるか予測しにくいため、「これが正解」というのがありません。そのため、かつての一辺倒に教える研修では、人材が育ちにくくなっています。

そこで、オフィスから離れて、地域課題に触れることで学びを深める研修……みたいなものがないかと望んでいたり、そこまで行かなくても、会社としてお金を出す以上「ただの休暇ではなく、実務に役立つような学びも深めてほしい」のような目的を持っています。

また、「社員が望む働き方や自発性を大切にする」ために、ワーケーションを取り入れたいと思っている場合もあるでしょう。

何を目的にワーケーションをするのか?

このように、一言でワーケーションと言っても、一緒くたに語れないことがお分かりいただけるのではないでしょうか。

そこで、もし、ワーケーションにご関心をお持ちなら、まずは、「何のためにするのか?」――つまり「ワーケーションの目的」をはっきりさせるのがよさそうです。

たとえば……もし、あなたが関心を持っているワーケーションは、先にお話した4つのタイプから選ぶとしたらどのタイプでしょうか? まずは、そこを決めるだけでも目的がハッキリすると思います。

ちなみに、私たち妙高ワーケーションセンターは、ワーケーションを単に「リゾートで仕事」のような「観光の延長」ではなく、それぞれに合った「本当に価値あるもの」を提供したいと思っています。

たとえば、集中して仕事をしたいと思っている方にはコワーキングスペースなどの働きやすい環境を、社員のみなさんに癒しやリフレッシュしてほしいと思っている方には、マインドフルネスやセラピー効果のあるプログラムを、企業研修や人材育成をしたいとお思いの方には、実践的な研修プログラムを……。

あなたや、あなたの会社にとって「本当に価値あるワーケーション」となるのが、私たちの願いです。