第7回 新潟県妙高市 春休み親子ワーケーションレポート──ここでの出会いが新しい繋がりに
Myoko Workation column
こんにちは。妙高ワ―ケーションセンターの竹中 結花です。
妙高ワーケーションセンター(妙高市グリーン・ツーリズム推進協議会)では、2025年3月30日(日)〜4月1日(火)、「第7回 春休み親子ワーケーション」を開催しました。
妙高 親子ワーケーションは、これまで2022年から春休み、夏休みに合わせて開催してきました。7回目となる今回は、親子10組21名にご参加いただきました。ありがたいことに募集人数を超える多数の申込があり、多くの方にご興味をお持ちいただいたこと、大変うれしく思います。
この記事では、3日間の親子ワーケーションでの様子をはじめ、参加者の皆様からいただいたご感想やお子さんの反応について、お伝えします。今回ご参加いただいた方も、また次回参加を検討されている方も、ぜひ参考にご覧ください。
春休み親子ワーケーション 1日目
1日目(3/30)はこのようなスケジュールです。
- 14:00 国立妙高青少年自然の家 集合
- 14:00~15:30 国立妙高青少年自然の家にてオリエンテーション、アイスブレイク
- 15:30~16:30 周辺施設見学
- 17:00 アルファイン秀雲荘 チェックイン
- 18:00~19:00 夕食(夕食後はフリータイム)
今回の参加者は、10組中7組がリピーター、3組が初参加でした。上越妙高駅では、「また会えたね」と再会を喜ぶ様子もみられました。
今年の冬は特に雪が多く、この時期でもかなり雪が残っていたため、妙高への来訪が初めての方はもちろん、リピーターの中にも春休みの参加は初めてという方もいて、会場に近づくにつれ、残雪の多さに驚いていました。
国立妙高青少年自然の家では、自己紹介をしたあと、参加者同士の交流やお子さんたちが活動する施設を知ってもらうことを目的としたアイスブレイクを行いました。
体を動かす簡単なゲームや、チームに分かれて施設内のチェックポイントを回る謎解きチャレンジを行いました。アイスブレイクを通じて、参加者同士が仲良くなれるだけでなく、妙高市や国立妙高青少年自然の家を知ることができる内容でした。
続いて、ハートランド妙高(妙高山麓都市農村交流施設)に移動して、せっかく親子ワーケーションでご来訪いただいているので、観光旅行ではない妙高の「暮らし」の部分も知っていただきたいと思い、クラインガルテン妙高(滞在型市民農園)を見学しました。
クラインガルテン妙高は、ラウベ(簡易宿泊施設)付きの貸し農園で、畑作業を楽しみながら自然あふれる妙高の暮らしが体験できる施設です。実際にこれまでも、お子さんの長期休みに合わせてテレワークをしながらご家族で滞在する方もいらっしゃいます。
また、お子さんは豪雪地ならではの除雪車の乗車体験も行いました。ドキドキしながらも初めての経験に目を輝かせていました。
さらに今回は、歓迎の意を込めて、ささやかですがご当地のお菓子とオリジナルバッグをご用意しました。
ハートランド妙高のあとは、スキー場にほど近い杉野沢地区にある「アルファイン秀雲荘」に移動しました。気兼ねなく過ごせるようにと貸切にしていただいたおかげで、1日目からお子さん同士で一緒にお風呂に入るなど、すっかり仲良くなった様子でした。
参加者からも「お風呂も広く、貸切で快適だった」「ご飯も美味しく、心からのおもてなしがうれしかった」などの声がありました。
夕食には、妙高の特産品「かんずり」や「からむし麺」を味わっていただきました。
春休み親子ワーケーション2日目
2日目(3/31)はこのようなスケジュールです。
親御さん
- 9:00~12:00 MYOKO BASE CAMPにてワークタイム
- 12:00~13:00 NAGOMI CAFEで昼食
- 13:00~17:00 ワークタイム
お子さん
- 9:00~12:00 国立妙高青少年自然の家にて雪上体験
- 12:30~13:30 昼食
- 13:30~16:30 室内プログラム
親子
- 18:00~19:00 夕食
- 19:00~20:30 交流会(大人のみ)
2日目は、親御さんとお子さんが分かれての活動です。親御さんは、妙高市テレワーク研修交流施設「MYOKO BASE CAMP」に移動し、ワークができる環境をご用意しました。
普段どおりの仕事だけでなく、いもり池や妙高高原ビジターセンターでリフレッシュしたり、仕事以外の勉強や読書をしたりと、子どもと離れることで、普段なかなか確保できない自分の時間として自由に過ごしている方もいらっしゃいました。
お子さんは、国立妙高青少年自然の家にて、雪の上での体験を行いました。まだまだ雪深い森の中で、そり遊びや雪合戦、かまくらづくりなど、楽しそうに遊んでいました。
みんなで一生懸命つくったかまくらは、ブルーシートで屋根をつけると、大人でも入れる広さがあり、まるで秘密基地のようなかまくらが完成しました。
昼食は、自然の家にある食堂で美味しくいただきました。たくさん遊んだので、おかわりして食べる子もたくさんいました。
午後は、室内で木工クラフトやキャンドルホルダーづくりをしました。それぞれ違った発想で、いろんな作品が出来上がりました。
宿に戻り、親子そろって夕食を済ませた後は、日中につくったキャンドルホルダーに火を灯して宿の入口に飾り、お父さん、お母さんにお披露目するサプライズを行いました。
寒い中でしたが、お子さんたちが描いた模様や絵が創り出す幻想的な光景に、感嘆の声があがっていました。
部屋に戻り、私たち運営側も混ざって大人だけでの交流会を行いました。仕事や子どものことなど、同じ境遇の親御さん同士でゆっくりお話しできる機会となりました。
春休み親子ワーケーション 3日目
3日目(4/1)はこのようなスケジュールです。
親御さん
- 9:00~12:00 MYOKO BASE CAMPにてワークタイム
お子さん
- 9:00~12:00 国立妙高青少年自然の家にて雪上体験
親子
- 12:30~13:30 ハートランド妙高にて昼食
- 13:30~14:30 振り返り
- 14:30 解散
最終日も、午前中は親御さんとお子さんが分かれての活動です。
親御さんは、これまでは2日目とは会場を変えていましたが、毎回好評であることから、今回は2日目同様に妙高市テレワーク研修交流施設「MYOKO BASE CAMP」でのワークタイムとしました。
お子さんも、2日目同様に国立妙高青少年自然の家にて、雪の上での体験を行いました。
昨日の感想を聞いてみると、「昨日よりももっとうまくそり滑りがしたい」「もっと大きな雪だるまやかまくらをつくりたい」などの声もあったので、昨日の雪遊びで出来なかったことやもっとやってみたいことにチャレンジしてもらいました。
かまくらをつくる場所を工夫したり、そりの乗り方を変えてみたり、初めてのスノーシューに挑戦する子もいました。
楽しく遊んだ後は、ハートランド妙高に集合して、親子揃ってお弁当を美味しくいただきました。
最後の振り返りでは、お子さんたちが親御さんと離れている間、どんな活動をしていたのかを知っていただくために、3日間の様子をまとめた動画をご覧いただきました。
動画内では、お子さんたちからそれぞれの感想やお父さん、お母さんへのメッセージも伝えてもらい、サプライズだったこともあり、大変喜んでいただきました。
上越妙高駅にて解散した際には、参加者同士で「また妙高で会おうね」と話す姿もみられました。
参加者のみなさまからいただいた声
ここからは、参加者のみなさんからいただきましたご感想(抜粋)をご紹介します。
お子様のご感想や参加後の変化について
- とても楽しかったようで、翌朝は朝みんながいないのが寂しすぎる、とシクシク泣いていました。夏は、子供会のキャンプ予定でしたが、息子はキャンプより妙高に行きたいと話しています。
- とても楽しんだ様子で、次も必ず行きたいと言っていました。いつも旅行の準備や荷物は親任せでしたが、今回は子どもの分は子どもにお願いしました。滞在中に友だちに刺激を受けたこともあるかもしれませんが、自分のことを自分でやるようになったと思います。
- 毎日楽しそうでした。気の合う子を見つけて一緒にいるようにみえました。みんなと遊ぶのが楽しくて仕方ない様子でした!帰ってからもずっとパパに自慢しています。
全体を通してご意見・ご感想など
- 宿が貸切だからこそ、子供たちが一緒にお風呂に入る、部屋を行き来するなどもできてとてもよい経験になったと思います。
子供達は馴染んできたらお別れというタイミングなので、もう1日長く3泊4日だと良いなと感じました。
どうしてもフルタイムで働いていると平日はバタバタしてしまいますが、妙高にくると子供といっしょにいれて、ほどよく離れ、子供も満足できます。 - 親同士で交流・情報交換できる時間がもう少しあるとうれしいです。
- 私が選ぶ基準は子ども達のアクティビティの充実さと仕事環境が1番なので、どちらも満たしている妙高は周囲にもおすすめしています。
- 首都圏から参加しやすい場所で、親は仕事を休まずに、子供達は普段と違うお友達と自然の中で目一杯遊ぶ。春休みという休みにくい日程に、とてもありがたい取り組みです。
今回の親子ワーケーションを通して、思ったこと・感じたこと
例年に比べて残雪が多いことに加え、初日には予想外の雪が降り、冬のような寒さとなった3日間でしたが、ご参加いただきました皆様、ご協力いただきました関係者の皆様、本当にありがとうございました。
回を重ねるたびにリピーターも増え、今回はなんと4回目の参加となる方もいらっしゃいました。リピーター同士でやり取りをしたり、友達を誘って一緒に参加してくれたり、この親子ワーケーションを通じて、また新たな関係性が構築されていることをうれしく思います。
私自身も、親御さんやお子さんが覚えてくれているので、「また会えたね」と再会できるのが嬉しいですし、特に今回は「運営側のお手伝いがしたい」と参加してくれた子もいて、積極的に下級生の子たちに声をかけてくれたり、荷物を持ってくれたり、サプライズの企画を一緒に相談したりと、お子さんたちがどんどん成長していくのを感じられました。
もちろん、リピーターだけでなく、初めてでも気兼ねなくご参加いただけるようプログラムを企画しておりますので、安心してご参加いただけるとうれしいなと思います。
親子ワーケーションの今後について
これまでの妙高 親子ワーケーションは、基本的に小学生低学年向けのプログラムを主として企画してきました。そのため、お子さんは高学年になるにつれ、「必然的に参加が難しい」との声もあります。
前述のとおり、今回は「運営側のお手伝いがしたい」と参加してくれた子もいましたが、せっかく構築した関係性を続けていくためにも、また新たな形へと発展させていきたいと思います。
また、妙高 親子ワーケーションの特徴として、日中は親子の活動が分かれているので、親御さんは「通常の業務を、ふだんと変わらず」取り組むことができますが、ここ最近は、半日や1日お休みを取って、自分の時間を過ごしてリフレッシュする方も増えてきました。
この妙高 親子ワーケーションが、普段仕事と育児の両立をがんばっている皆さんの「救世主」になれるよう、今後も取り組みを続けていきたいと思います。
次回の妙高 親子ワーケーションは、夏休み(7月下旬)を予定しています。5月中旬には募集開始予定ですので、ご興味のある方はぜひご参加お待ちしております。
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